すべり症とマッサージ
すべり症では腰痛や下肢の痛み、痺れなどが出る事があります。そうなると、多くの方が痛い止めを飲んだり、痛い腰に対して湿布やマッサージなどを行う事が一般的なようです。中でもマッサージが好きな方が多いようですが腰椎、頸椎にすべり正がある方は注意が必要です。
すべり症の種類
すべり症は前に椎体がズレる前方すべり(お腹側)と後方にずれる(背中側)があります。
ほとんどの場合が前方にズレる、前方すべりとなります。生まれつきや加齢、ホルモンバランス、スポーツや肉体労働での過度の負荷などと言われています。5つある腰椎の中でも4番目と5番目に発生する事が殆どです。
前方すべりにマッサージをすると
前方すべりにマッサージをすると結論から言えば悪化する可能性があります。椎体が前にズレているのに対して背中側からマッサージなどの圧を加えることによって、より椎体が前にズレてしまう事は珍しくありません。
要するに、前方に滑っている椎体のズレ幅が大きくなります。そうなると、背骨にある神経が圧迫を受けたり、牽引される事で痛みや痺れを助長させる事になります。
まとめ
すべり症がある方はマッサージは厳禁です。また、病院で検査をしたことがないが腰痛があるという方は、もしかしたら、すべり症がある可能性がありますので、安易にマッサージで解消しようとするのは危険です。