整骨院の施術とは何するの?
どこの街に行っても整骨院の看板を見かけます。石を投げれば整骨院の看板にぶつかると揶揄されるくらい整骨院の数は増えています。それもそのはず。整骨院は今は5万件を超えており、コンビニより多いとされています。しかし、整骨院を利用したことのある方は全国民の3割程度とされており、7割の方が整骨院が何なのか、整骨院での施術は何してくれるのかを知らないようです。なので、このページでは一般的な整骨院の施術について書いてみたいと思います。
*当院の施術については<当院の施術理論・施術法>のページをご覧ください
概要
整骨院は骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの急性期の怪我を処置をする事から始まっています。ですから、筋肉、関節などの骨格筋を施術する事が基本となっています。
電気などの物理療法
①電気療法
干渉波や低周波で関節や筋肉の痛みや炎症を緩和させる目的で使用します。最近ではハイボルトや微弱電流、EMSなど違った種類の電気療法機器もありますが、効果に大きな差がないと個人的には感じています。
②超音波
筋肉、関節の鎮痛効果や炎症緩和、怪我の改善を早める目的などで使用します。
③牽引
腰や首の痛みがある人へストレッチ効果?などを狙って使用していますが、最近では研究結果により牽引は意味がないと判明しているので使用する院は少なくなってきています。
マッサージ
9割以上の整骨院では痛みや症状のある部位やその周辺をマッサージして痛みの緩和やリラクゼーションを目的として行っています。
骨盤矯正などの整体
多くの整骨院で骨盤矯正を行っている様です。手法は様々で特殊ベッドでドロップという手法を使ってガッチャンガッチャンする手法や腰や背骨をボキボキ、バキバキする、ストレッチ的な手法で骨盤矯正をするなど方法は様々です
ケガの処置
骨折、脱臼、捻挫、挫傷、打撲に対してギプス、包帯、テーピングなどを怪我の状態に合わせて処置を行います。怪我の処置を得意とする整骨院ではエコー検査を使用する院がほとんどです。
各整骨院特有の施術
整骨院は昔と違い怪我の処置で利用するよりも、腰痛や肩こり、膝の痛みなどの慢性的な骨格筋の症状だけでなく自律神経の不調などでも利用する人が増えてきています。その様な痛みや症状に対処するために各整骨院では外部の勉強会などで様々な施術法を取得しています。その種類はとても多く全ては書き切れないので、主要なテクニックを書いてみたいと思います
①トリガーポイント
筋肉の硬結(硬くなっている部分)が痛みの引き金となっていると考え、硬結部分を主に手技を使って緩和させて痛みを取る手法です。
②筋膜リリース
筋肉の上には筋膜という組織があり、その筋膜は全身を覆ていて全て繋がっています。どこかで筋膜が緊張していると、筋膜は全身繋がっているのでどこかに負荷が加わり、その部位が痛みを出すとの考えです。この筋膜リリースの手技は多数あります。よく目にするのはトリガーポイントの様に硬結部分を抑えて、それにストレッチを足したような手技です。
③トムソンテクニック
カイロプラクティックの手法の1つです。特殊なベッドを使い背骨や骨盤などの歪みを整えます。カイロプラクティックはアメリカ発祥です。ほとんどの先進国では法整備化されていますが、残念ながら日本では法制整備されていない為に、日本には間違った手法が伝わってしまう事があります。その代表格がトムソンテクニックと言えます。トムソンテクニックの7~8割は首を整える手法なのですが、日本では骨盤や胸椎のテクニックを主として行っています。
④アクチベーター
カイロプラクティックの手法の1つです。カイロプラクティックは本来、手を使って背骨の歪みを整えるのですが、アクチベーターテクニックでは器具を使って歪みを整えます。
⑤オステオパシー
オステオパシーは様々なテクニックがありますが、基本的な考え方として、血液やリンパ液、脳脊髄液などの循環が何らかの理由によって悪くなっていることで様々な症状の引き金となり、また、自己治癒能力の低下も引き起こしているとの考えです。カイロプラクティックと同様に多くの国ではオステオパシーも法整備化されていてドクターとされています。