脊柱管狭窄症と運動
痛くても動きなさい!筋肉が足りないから!運動不足です!太っているから運動して痩せなさい!脊柱管狭窄症と診断され、医師や理学療法士に上記の様な言葉を言われる事があるかと思います。これは、正しいのでしょうか?もちろん、健康にとって運動は大事だし、筋肉はある方が良い、太っている事はマイナスです。しかし、痛みを堪えて、足を引きずりながらやる運動に果たして効果があるのかは大きな疑問です。
①筋肉があれば腰は痛くならない?
筋肉が無いから腰痛になる、、、運動不足だから、、、 この様な言葉を真に受けている人が多くいます。
でも、よく考えていただければ分かるのですが、スポーツ選手とそうでない方を比べた時にスポーツ選手の方が腰痛で悩まされている確率は高くなります。
スポーツ選手は筋肉が無いのでしょうか?運動不足でしょうか?違いますよね。筋肉が無いから腰痛になるなど単純な問題ではないのです。
②痛みは危険信号
痛みとはこれ以上、負荷を掛けないでくださいという身体からの合図という側面があります。 ですから、痛みを堪えて運動するという事は身体からのSOSを無視した行為になります。
動物が痛みを堪えてわざわざ運動するでしょうか?痛みを堪えて運動している動物は人間だけです。
③悪化させる可能性が高い
痛みを堪えて運動すると、身体は自然と痛みを避けるような動き方や姿勢を取ります。となると、正しい動き方、正しい姿勢が崩れて身体の状態は益々、悪化する事になります。また、姿勢が崩れて神経の働きが悪くなる事と患部に負荷を掛け続ける事によって自己治癒能力が低下してしまいます。
④先ずは運動できる段階に
冒頭でも述べたように運動は大切です。ただ、痛みを堪えながら運動すれば長引くだけでなく、悪化させる事もあります。
ですから、先ずは運動の出来る身体に戻す事が大切です。身体が回復するには順番があります。先ずは骨格などの構造を、そうなると身体の機能が回復して、運動が出来る身体になり健康を取り戻す事が出来ます。