ストレートネックと牽引
首のコリや痛み、肩こり等で整形外科に行くとストレートネックが原因とされる事があります。そして、リハビリとして首の牽引を行なう事は日本では一般的になっています。では、牽引はストレートネックを解消できるのでしょうか?
牽引はストレッチ
首の牽引は前上方に引っ張る事で椎間を広げる効果があるとされています。要するに、引っ張る事で首をストレッチすると言う事です。では、ストレッチはストレートネック解消になるのでしょうか?
答えとしては一時的に関節やその周りの筋肉が柔らかくなるだけです。効果は限定的と言えます。例えば、開脚をして股関節をストレッチすれば、その場は柔らかくなります。ただ、次の日の朝には元に戻っていると思いませんか?牽引はそれと同じことです。
カーブが無いのがストレートネック
通常、首の骨というのは前に(顔側)カーブしているのが普通なのですが、このカーブが消失して首の骨が真っ直ぐになってしまっている状態をストレートネックと呼びます。このストレートネックを解消するのに前上方に真っ直ぐ引っ張る事で首のカーブが出来る訳がないのです。物理的に考えて難しいですよね。
首の牽引は悪化させる事もある
牽引をすると痛みが増す、、、気持ち悪くなる、、、頭痛が出る、、、この様なお話はよく聞きます。筋肉や骨を引っぱると同時に神経等も引っ張られる事でこの様な症状が出る方も少なく無いようです。特に過度に重いキロ数で引っ張るのは注意が必要です。
まとめ
ストレートネックに対する牽引は効果なく、ストレートネックが原因で起こるコリや症状には一過性の効果はあるという事になります。要するに、対症療法です。一過性の効果を求めて悪化させる事もある牽引をやるのは私はお勧めできません。