変形性股関節症と思考
同程度の股関節の変形でも痛みが良くなる人と、良くならない人がいます。その要因は仕事内容や生活習慣、体形、筋力など様々ありますが、思考もその要因の1つになります。要はその人の考え方、変形性股関節症のとらえ方によっても改善率に差が出ることは、脳の機能を測るMRIで判明しています。
それを専門的には破局的思考と言います。破局的思考とは何かを簡単にまとめたのでお読みください。
痛み探しをする
ここが痛い、あそこが辛い、この動作をするとここが痛い、、、等々を日々、考えて、痛い所を探していると痛みを引き起こす神経回路が強化され、痛みを悪化させます。逆に少しでも痛みが改善したり、出来なかった事が出来るようになったら、それを喜びましょう。それが、痛みの神経回路を弱まらせるコツです。
変形がしてるから一生痛みは続くと考える
変形している関節は元には戻らないので、ずっと痛いのも続くと考えてしまう事で、痛みの神経回路が強くなり、本当に痛みが一生続いてしまうかもしれません。変形が有っても痛みがなくなる人は沢山いますのでマイナスとなる固定概念は捨てましょう。
動くことに対しての恐怖や不安
変形性膝関節症は歩くと痛い、寝返りすると痛いなど、何かの動作で痛みが増強します。しかし、それを不安がったり、怖がったりし過ぎて安静にし過ぎてしまう方がいます。
そうなると、何かをすれば痛くなるという固定概念が脳へ植え付けられて、実際に痛くなってしまいます。また、動かなくなる事で動かせる筋肉、筋力量が低下して益々、動けない身体になってしまいます。
ですから、動かせる範囲は動かす事が大切です。痛くて歩行が出来ないなら、エアロバイクで運動するとか、プールで歩く、椅子に座ったまま足踏みする等、工夫すれば何かしらの運動は出来ます。