膝の痛みの原因は膝だけでは無い
膝の痛みは膝だけが原因と思っている方は少なく無いようです。膝を捻ったぶつけた等の急性期の怪我の場合はもちろん、怪我した膝が悪いのですが、怪我などのハッキリとした外傷がなく慢性的に痛む場合は膝以外にも原因がある場合があります。その様な場合は膝以外の問題も解決しなければ膝の痛みは緩和されません。
①身体のバランス
両方ではなく片側の膝が痛くなる場合は身体のバランスが崩れているかもしれません。身体のバランスが良いと左右均等に重みなどの負荷が加わりますが、バランスを崩していると片側だけに負荷が多く加わるようになり、その状態が何年~何十年続くと関節が変形したり炎症を起こして痛みに変わります。ですから、膝だけでなく身体全体のバランスを整えなければ根本的な解決とはなりません。
②他の関節
膝の痛みというのは歩く時、立ち上る時など動く事で痛みが増幅します。
歩く、立ち上るなどの動作は膝の関節以外にもたくさんの関節がスムーズに連動して動かなければなりません。
例えば、股関節、足関節、足の指の関節、背骨、骨盤などの動きが悪いことによって膝に負荷が加わり、膝に炎症や変形を起こして痛みを発生させてしまします。
③脳のエラー
痛みというのは器質的な異常がなくとも脳の誤作動により痛みを感じる場合があります。
分かりやすい例では事故により肘から先が無くなったとします。なのに、無い筈の手首や指先などに痛みを感じる、これを幻肢痛と言います。決して珍しい現象ではなく、5~80%の人が感じるそうです。要するに、痛みを脳が記憶して脳内で痛みを発してしまっている状態です。
何らかの原因で膝を痛めて、膝そのものの怪我が良くなていても、痛みを脳が記憶しており、いつまでも痛いという状態が続く事があります。この様な場合は脳に何らかの刺激を加えて脳の血流を良くする事で脳の誤作動が解消されると言われ始めております。