坐骨神経痛の種類
坐骨神経痛というのは症状であり、病名ではありません。何らかの原因によって坐骨神経領域の神経伝達が阻害されてお尻や脚に痛みや痺れを発生させます。ですから、坐骨神経痛と言っても原因により施術の方法は変えなければなりません。*ここでは腫瘍などの疾患による坐骨神経痛は省きます。
腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症
腰椎の4番~仙骨の3番までの神経が骨盤辺りで1つになって坐骨神経を形成しています。ですから、腰椎の下部のヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症が神経を圧迫する事によって坐骨神経痛を発生させると言われています。
しかし、近年ではヘルニアや脊柱管狭窄症が有っても坐骨神経痛を起こさない人が多数な為に腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症だけが原因となっているかは不明と言われています。
梨状筋症候群
坐骨神経は梨状筋というお尻の筋肉の隙間から出ています。この梨状筋が過度に緊張した状態になると筋肉が坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛を発生させます。
ですから、梨状筋症候群による坐骨神経痛は梨状筋の筋肉を和らげる施術が必要となります。
原因不明
腰椎や梨状筋に問題が無いが坐骨神経痛が出る場合もあります。①でも書いたようにヘルニア、狭窄症、すべり症があっても坐骨神経痛を起こさない人も多数いるので、実は多くの場合が原因不明であると現代医学では言われています。
要するに、構造的な問題のあるなしによって坐骨神経痛が発生する訳ではないので原因不明とされています。ただし、ヘルニア、狭窄症の手術をする事によって坐骨神経痛が消失する人も多い事から関係性はあるとされています。
また、構造的な問題が改善しても症状が消えない場合は脳が痛みを覚えてしまっており、脳内の中だけでの痛みが発生しているので(脳の誤作動)そこに対するアプローチが重要になります。